皆様におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。さて、「消化管CT技術研究会」は2010年に発足し、診療放射線技師を中心とした医療従事者の意見交換と知識の向上を目的に、これまで年2回の研究会を開催して9年を経過して参りました。その間、炭酸ガス自動注入器の薬事承認、大腸CT加算の薬価収載があり、検査食の発売、タギング前処置薬の発売等も含め着実に検査環境が改善されてきました。 研究会を通してそれらの環境に合わせた最善の方法を協議しながら成果を上げ、十分目的も果たせてきたと感じております。しかしながら、今後、益々発展する大腸CTをはじめとする消化管CT手技の向上を目指し、いかに質を担保し普及していくかを考え、私どもは、組織体制を見直し、学会に発展させることとしました。
2019年6月1日(土)に札幌で行われた第18回学術集会より、「日本消化管CT技術学会」と名称を変更いたしました。また、その公益性を高めるため「特定非営利活動法人」の申請を行い、2019年10月10日に「特定非営利活動法人日本消化管CT技術学会」を設立いたしました。。今後は大腸CT専門技師の育成、エビデンスを高めるために年1回の学会誌の発行及び学術集会を行っていきます。これからも他職種・他団体との協調をより深め、学術的にも有意義な学会として、皆様とともに成長していきたいと思っております。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。なお、学会化に伴いまして、会員(個人)および賛助会員(団体)を募集いたします。多くの皆様に入会いただけますようよろしくお願いいたします。
令和2年1月吉日
日本消化管CT技術学会
理事長 平野雄士