開催概要

開催日 2023年7月15日(土)12:00~18:00
開催場所 国立がん研究センター 築地キャンパス 研究棟 大会議室
開催方式 現地開催
テーマ New CT Colonography ~大腸CTに新しい技術の導入を~
大会長 小倉 敏裕(群馬県立県民健康科学大学)
実行委員長 長澤宏文(国立がん研究センター中央病院)

ご挨拶

第21回日本消化管CT技術学会 学術集会 大会長
小倉敏裕 (群馬県立県民健康科学大学)

 大腸がんで亡くなる男性は一年間で27700人あまり、女性で24000人あまり(2020年)、一方2022年の出生数は80万人割れとなりそうです。毎年5万人以上の方々の尊い命を大腸がんが奪っていきます。全員が現役とはいいませんが、毎年5万人以上もの労働力を失うことになります。東京都では、子育て支援、出産応援事業として手厚い子供・子育て支援総合計画が策定され、今後、子供・子育ての多様な取組が推進されて参ります。一方、大腸がん対策も積極的に進め、労働人口の減少を食い止めるべきと思います。最近マイナンバーカードを作ると2万円分のポイントがもらえ、公金受取口座を指定・キャッシュレスアプリ・健康保険証との紐づけるとさらにポイントが増えるというキャンペーンがありました。労働者人口の減少を防ぐためにマイナポイントキャンペーンと同様にIFOBT検査として便を3回送れば1万円分が公金受取口座に振り込まれるとすると、潜在大腸がん罹患者を洗い出せるのではないでしょうか?そして、要精検の方は必ず二次検診に来ていただく、そうすればCT Colonographyの出番です。早期の大腸がんの予後は良く、命を落とすことはないので、いかに多くの方に検査を受けていただくかが大腸がんで亡くなることを減らすキーポイントです。CTCも新しい時代に入っていかなければなりません。AIを道具として、また、斬新な考え方をもって、装置、検査法、画像解析法、大腸がん検診実施のための指針づくりを行っていくべきと考えています。今回のテーマはNew CT Colonography、全く新しいCTCを考えて参ります。装置の新しい使い方、技術的、画像表示においても、新しい考え方を提示して参りますし、皆様からの発表をお待ちします。どんな手段を考えてもいいのです。大腸がんで亡くなる方を0にする。これが我々の任務です。国立がん研究センター築地キャンパスに集合してください。