週明け4日の東京株式市場は、前週末の米株高を好感して続伸し、日経平均株価は一時、前週末比161円30銭高の1万1767円68銭まで買われ、2月25日以来1週間ぶりに昨年来高値を更新した。終値は45円91銭高の1万1652円29銭だった。 黒田東彦次期日銀総裁候補が衆院の所信聴取で、大胆な金融緩和を推進する姿勢を示し、不動産株や証券株が上昇。円安を受けて自動車株や電機株にも買いが入った。 その後、為替相場が円高に振れると、利益確定の売りが出て伸び悩んだ。大証のシステム障害が発生し、先物取引などが停止したことも、投資家の買い意欲を後退させた。ただ、「金融緩和に対する期待は根強い」(国内証券)とされ、前週末終値を下回ることはなかった。 |